ベトナムスパ開業のポイント3 FS、事業計画、物件確保

【事業の組織ベースが決まったらより具体的なFS事業化の検討】

事業の組織ベース(ベトナム企業、外資系企業、合弁企業体など)の方向性が決まったら、より具体的な事業化に向けてのFSが必要です。

投資計画、事業収支計画、KPIなど短期から中期の目標を設定します。

その設定の指標となるスパ産業、美容産業の市場動向、事業形態、提供するサービス、商品(デイスパ、ホテルスパ、滞在型スパ、化粧品のフラッグシップスパなど)に応じた設備投資計画、見積の取得方法などウェブサイトなどから調査できた情報から現地でなければ得らない情報集めが必要になってきます。

□事業収支計画を立てる上で重要な開業投資、物件取得について

初期投資金額の設定から売上、原価、経費、利益などを短期、中期で計画を立てます。収支を組み立てる上で必要な物件調達について説明します。

 

【物件の探し方】

<店舗を取得か賃貸か>

開業投資で建築内装費とは別に一番コストがかかるのが物件取得費。ベトナムは外国人が土地を取得することは基本出来なないので、主に賃貸からのスタートが一般的です。

 

<不動産会社に頼むか自分で探すか>

ベトナムの出店を希望するエリアの土地勘がどのくらいあるかにもよりますが、物件を探す方法は、日系の不動産会社に物件探しを依頼する方法、候補地域内の空き店舗を自ら探す場合。主にこの2点になります。それぞれメリット、デメリットはありますが、ベトナム人の通訳、スタッフがいれば候補エリアを自ら探したほうがいい物件に出会える可能性は高いです。

ベトナム国内には不動産のブローカーと呼ばれる人が約30万人以上いるといわれています。このうちの約80%は不動産のライセンスを持たない人たちですが、この人たちが物件の仲介に入ることが多々あります。(ただし、レッドインボイスのように賃料の経費化のための領収書などは出ないことも多い)

<物件が見つかったら家賃の支払い方、領収書が出るかも確認!>

ベトナムでは納税申告がとても重要ですが、ベトナム人同士では商取引で請求書、領収書のやりとりをしないで商売をすることも多々あります。いい物件が決まり、それなりの賃料を支払う契約一歩手前で、支払い賃料の領収書がもらえないこともあるので、事前に確認が必要です。

<物件のオーナーが、転貸かの確認>

候補物件が見つかりその連絡先に連絡をして現地で案内をしてくれたオーナー?が実は転貸人だったということも良くあります。これもしっかり確認が必要ですね。

<家具付き、備品付き居ぬき物件>

家具付き、備品付き、スタッフ付き?の事業譲渡に近い物件があることがあります。多くを仕入れることなくまた、面倒はスタッフ探しをするよう必要もない居ぬき、店舗譲渡も検討の一つになることも多いです。賃料同様、譲渡の支払い経費に対しての領収書を出せないことも多くなるので要確認です。

<賃料の考え方>

同業の事業者が何らかの理由で店舗を手放すこともよくあります。一番多い理由は、賃料の値上げに耐えられなくなった理由が多いと思います。集客は順調、でも大家さんから家賃倍の通達!中国でもよくありますがここベトナムでも珍しいことではありません。

集客力があるエリアは人気エリアなので家主さんも強気です。事業計画を立てる上で、店舗への長期的な回収を考えての収支計画を立てより、中期的な投資、収支計画をお勧めします。

スパの開業タスクとは違い、これらの関連法規、契約についてベトナムは日々変わっているので注意が必要です。

 

□ベトナム情報参考サイト

JETROビジネス情報とジェトロの支援サービス

JETROベトナムにおける化粧品・パーソナルケア商品市場調査(2017年1月)

VIETNAM NAVI

ベトナム総合情報サイトVIETJO

 

※ベトナムの各種関連法規、市場は日々変化しています。このブログに掲載されている記事情報の保証は一切しません。

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